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リネンのコト

| 2016.07.23

リネンカーテンの見せてくれる景色

 

リネンカーテンの見せてくれる景色、とっても素敵です。

バラバラな色の標識や車や建物。
ゴミ集積所に集まるカラスとそれを防ぐネット。
味気ないベランダの手すりや少し錆がかった物干し竿。

そんな雑多な日常を、リネンがすべて覆ってくれて、うっすらと街の輪郭だけをシルエットで見せてくれます。

大量生産された石油製品が溢れる中で、人の心を癒やしてくれるのは、なんだかんだで自然の木々の緑だとか、美しい夕暮れだとか、絶えず寄せては返す波だとか、そんな自然のものだったりするわけです。

規則正しく人工的に造られたモノが溢れる風景のなかで、リネンの独特の不均一にできる糸の節を含んだ織り模様が、なんだかほっこり落ち着きます。
ひとつとして同じものがなく、造られた直線などのない自然の風景を見たときの気持ちにさせてくれるのかもしれませんね。

現実的には、今の便利な暮らしを捨てて自給自足で自然と共に生きる、なんてなかなかできないですが、家に帰ってほっと一息つくときに、小さな自分の居場所をリネンがやさしく包み込んでくれていたら、ちょっとだけ幸せです。

写真は tous les jours のリネンカーテンの中で、最も薄くて軽い、シアーリネン80です。
このカーテンに使っている生地は、1/80番手という、極細のリネン糸で織られているので、透け感がとても素敵なんです。

「ただのカーテン」と考えると、リネンのカーテンはなかなか高価なものです。
今どき、もっと安いカーテンはいくらでもあります。
でも、高級品はいらないけど、家で自分を癒やしてくれるリネンカーテンにはちょっと贅沢してもいいかもって、私は思うんですが、いかがでしょうか?

 

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